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介護事業を継承する責任。先人の思いを受け継いで。
2023.01.01

浜松市浜北区にある西遠クリニックが20年以上にわたり運営してきた認知症グループホーム「今日香」と「明日香」が、2022年7月、株式会社エイルプラスに事業継承されました。西遠クリニックの前身である矢野医院を40年以上前に開業して以来、浜北の医療を支え続けてきた矢野陽三先生を訪ね、事業継承のこと、これからのグループホーム運営について、株式会社週休3日の創業者で、株式会社エイルプラス 代表取締役 永井宏明が話を伺いました。

 

永井宏明(以下、永井) 改めて事業継承のきっかけを教えてください。

 

 

矢野陽三先生(以下、矢野) 毎日診察を続けていますが、もう76歳になります。西遠クリニックだけでなく、グループホームの経営も見ていくのは体力的にも難しくなってきた。グループホームの未来を考えて、事業承継を考えることにしました。

 

 

永井 事業継承したいというお話は、過去に何度かあったと聞きました。

 

 

矢野 以前、法人を譲ってほしいという話がありました。その方からは医療(西遠クリニック)はするけれど、介護(グループホーム)はしない、切り離してほしいと言われたんですね。いろいろと話し合いましたが、やはり介護はできないということで話は流れました。そして、永井さんたちが現れ、介護をやってくれると言う。縁だと思いました。

 

 

永井 矢野先生がグループホームを作られたのはどうしてですか?

 

 

矢野 これまで西遠クリニックでもお年寄りを診てきましたが、外来だけでは対応できなくなり、在宅診療を始めました。その中で、認知症のお宅を往診したとき、家の中が排せつ物だらけだったんですね。さすがに家族だけで介護するのはつらすぎるから、こちらでお手伝いできないかと思ったのがグループホームの始まりです。おそらく地域で最初に始めた施設のひとつだと思います。

 

 

永井 認知症の方や老老介護の現場を見てきた矢野先生が、地域の先駆者としてグループホームを始められたわけですね。薬を投与するのとは違う処方の一つとして、介護施設を用意されたのだなと僕は受け止めました。